第114回タスクフォース21
2015.11月例会

講演録

生命保険の販売チャネルの変化と販売手法の進化

ソニー生命保険株式会社 東京中央ライフプランナーセンター第7支社 坂間 明彦

初めに

 皆様、こんにちは。ソニー生命保険のライフプランナーをしている坂間明彦と申します。よろしくお願いいたします。

 本日はタイトルのとおり、生命保険の販売チャネルの変化と販売手法の進化についてお話させていただきます。皆様もご存知かと思いますが、ソニー生命のライフプランナーは大概、大学を出た後、保険以外の業界を経験し、30代前半くらいでソニー生命に転職します。私の場合は、キリン・シーグラムという会社でワインやウイスキーといったお酒の仕事をしていました。今回のテーマは“規制緩和”ということですが、よく考えたら、酒類関係でも大変な激動期があり、マーケティングなどをやってまいりましたので、そういったことも合わせてお話をしたいと思っています。

自己紹介

ワイン同好会を経て、 キリン・シーグラムに入社

 私は事務局の中川さんと同じ、中央大学卒業です。法学部に入学しました。高校は千葉県立船橋高校です。4つ上の先輩に野田佳彦元総理がいらっしゃいます。在学時に付き合いはありませんでしたが、その後いろいろと縁があり、今では親しくさせていただいております。

 中央大学は珍しく、1年生のときから一般教養のゼミがあり、私は現代文学の鈴木重生先生のゼミでした。鈴木先生は作家でもあります。とても仲の良いゼミで、現在も交流が続いています。去年、同期からも作家が誕生しました。『私が愛したサムライの娘』という作品で角川春樹小説賞をとった鳴神響一君です。ついこの前も別の賞をとりましたので、これからブレイクするのではないかな、と思っています。

 3、4年は専門のゼミで、私は英米法でした。一般的に民法や商法が人気があるので、少し変わったゼミでした。先輩の中には、東芝EMIの元社長だったり、ケンタッキーフライドチキンの社長だったり、実業界で活躍する先輩たちがいらっしゃいます。

 私自身は、どちらかというと、大学時代はあまり勉強せず、4年間ワイン同好会というものに入っていました。キリン・シーグラムに入社したのも、ここでワインを少し学んだからです。大学生ですから、18歳、19歳。今ではコンプライアンス的にマズイですが、我々が学生のころは、大学に入ったらお酒は解禁でしたよね。在学当時はお金がありませんから、飲むのはもっぱらチューハイでしたが、ワインの世界もちょっと垣間見ておりました。そのころから、将来的にワインはかなり伸びると………本文の続きを読む>>>

高齢者雇用就業の現状と活用について

講師:公益財団法人東京しごと財団 相馬 光則

初めに

 相馬でございます。12年前、当時は冨士鉱油、現在の冨士クラスタに所属しているとき、タスクフォース21にお世話になっておりました。メンバーの方々が業界、そして異業種とも盛んに意見交換をされていて、とても驚いた覚えがあります。当時、LPガス業界ではオンラインショップを始められたところが多く、「今月は300万円いったぞ」などということがあったりしました。格調高く、伝統あるこの場でお話させていただけることを非常に光栄に思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

自己紹介

定年後、東京しごと財団へ

では簡単ではございますが、自己紹介をさせていただきます。私は石油の元売会社に入り、情報システム関係、卸売営業をしました。小売販売支援の統轄もやらせていただきました。

 その後、冨士クラスタに入り、オフィスシステム統轄や人材開発をやらせていただきました。このときタスクフォース21に参加させていただき、異業種の方とも交流し、非常にいろいろなことを学ばせていただきました。たくさんの業種の方がいて、がんばっていらっしゃるのだなと感動したことを覚えています。

 IT企業に転職した後、データセンターの統轄、そして法務関係をやっていました。つまり、取引先との契約書などですね。取引先との契約を結ぶときに、どんなリスクがあるか、何をチェックするべきかといったことをやっていました。そういう中、定年退職を迎えました。退職した後の半年間は、バラ色生活でした。

 そして、東京しごと財団という、東京都の就業サービス機関に入りました。東京都が仕事に関する情報を1カ所で提供するワンストップサービスセンターとして2004年にスタートした財団です。現在、私は高齢者の就職のための研修業務を担当………本文の続きを読む>>>

エネルギーと通信の融合による新たな付加価値提供について

東日本電信電話株式会社 ビジネス開発本部 草間 昌幸

初めに

 本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
 私どもの部門では、平成27年2月より弊社にて提供を開始している光コラボレーションモデル、いわゆる“光回線の卸モデル”を活用し、各企業様における新サービス開発や、新たなサービス提供モデルの構築をご支援しています。

 本日の話の流れですが、最初に通信自由化による市場環境の変遷。2つ目にエネルギー自由化により市場環境がどう変化するか、を弊社がどう見ているかということ。3つ目が、エネルギーと通信を組み合わせたサービス展望。最後に、付加価値サービス開発のご支援ということで、弊社のサービスについてご説明させていただければと思います。

通信自由化による市場環境の変遷

固定電話通話料等のサービス料金の低減

 弊社は昭和60年度に民営化しました。そのころ、弊社だけではなく、通信といえば音声サービス軸での競争が行われていました。ここ30年で何が起きてきたかというと、音声の競争は続いてはいますが、メインとはなっておらず、データ通信に推移してきました。現行ではクラウドです。グローバルプレイヤーを含むクラウドが、通信業界の競争の軸になっている状況です。

 そういった競争環境を経て、どういうことが起きてきたか。………本文の続きを読む>>>

家電参入実践塾について ~失敗しない家電販売への参入~

株式会社三和 社長 梁本 和則

初めに

 皆様、こんにちは。株式会社三和の梁本と申します。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

 今日、会社を出る前に、社員に10年後の話をしてまいりました。10年後、家電業界はどうなっているのか? 電器屋さんは販売ではなくサポートにまわり、おそらく異業種が家電製品を販売する時代になっているだろうと話してきました。今日は、そのようなことに触れながらお話させていただきます。

 私は、これからの家電業界はブルーオーシャンであると常日頃言っております。競争が少ないという意味です。ただこれを認識している方は非常に少ない。「家電は大変だ」「レッドオーシャンではないか」と言われますが、私はそうではないと思っていますし、一部の方々はやはりブルーオーシャンであるという認識をしています。

 特に、地域密着型の業種では、そう言えると思います。私の会社は地方・地域の電器屋さんとの取引が非常に多いです。そういう電器屋さんがどうやったら元気になるのか。また、何とか事業継承ができないか。そういったことに、3年以上取り組んでおります。

去年1年間は東京商工会議所のビジネスサポートを受け、中小企業診断士2名、区の振興課の担当1名が毎月我が社に来て、どうしたら電器屋さんがよくなるのかということを話し合いました。話しているうちに、前半年で「すぐには難しいだろう」ということに行きつきました。

 では、どうしたらいいのでしょうか。とにかく異業種で、家電業界に参入できそうなところはないか。それから半年かけて、さまざまな業種にあたりました。そして、一番適しているだろうと思ったのが、実はLPガス事業者だったのです。

自己紹介

家電販売にあたりコンサルティングも勉強中

 簡単に弊社の説明をさせていただきます。代表者は私、梁本和則です。所在地は東京都台東区北上野。入谷駅が近く、朝顔市などで有名です。駅から徒歩5分くらいのところにあります。設立は19年前の1996年5月8日です。取引先は全国3,400店の地域電器店。またネット業者などにも卸販売をさせていただいております。………本文の続きを読む>>>