第117回タスクフォース21
2016.6月例会

講演録

「新・料金メニュー Switch On ~ガスの時代を創ろう~」

講師:東洋計器株式会社 代表取締役社長 土田 泰秀

はじめに

 東洋計器の土田です。伝統のあるタスクフォース21でご報告できる機会をいただき、ありがとうございます。私どもが勉強してまいりましたことについて、ご報告させていただきます。LPガスを中心とする皆様の事業の一つのご参考にしていただければ幸いです。

1 新・料金メニューについて

新・料金メニューの3大効果

用途別単価を示し相対的な経済メリット明確化

 お手元の資料に、「第34回東計会 新・料金メニューSwitchOn」がございます。ガスを時間帯や用途別に分けて測り、その計測に基づいて料金メニューをつくり、お客様に選択していただく形を「新・料金メニュー」と申し上げております。

 この「新・料金メニュー」の効果は、3つあると考えています。1つ目として、原発が止まり、電気料金が高騰している中、LPガスの相対的な経済メリットが明らかに上がってきている。それを具体的に伝えるためには、エネルギーを給湯や暖房など分けて測るのが効果的です。オール電化に比べ、LPガスがどれだけ安いかということを具体的に示さなければいけない大事なときなのではないかと思っています。特に電気とガスのセット販売で、国民の目がエネルギーのコストに向いている。こういうときこそ、改めてLPガスのコストメリットを、電気との比較を含めて提示するべきときがきています。ですから、ガスを用途によって分け、別々の単価を出すことが必要になってくる。これが第1の効用です。

用途別計測による成功例の増加

 2つ目は、ガスを用途別に分けて測ることにより、お客様が実際にガスの給湯器を買い替え、ガスの暖房に踏み切っている成功事例がたくさん出てきていることです。LPガスはなかなか高いので、需要開拓は難しいということがいわれて久しい。しかしお客様は、………本文の続きを読む>>>

加盟店の未来を切り拓く プラットフォーム型ネットワーク事業

講師:コスモス・ベリーズ株式会社 代表取締役会長 三浦 一光

はじめに

当社のサービスについて

 皆様、こんにちは。コスモス・ベリーズの三浦です。今日はタスクフォース21の皆様にお話ができる機会をいただき、誠にありがとうございます。

 最初に、6企業のコマーシャル映像を見ていただきました。これは、今年2月25日から3月5日まで、12県18社の企業を紹介・放映したものです。目的は、“地方にこんなにがんばっている企業がある”ということを宣伝するためです。自社で宣伝をされないお店もありますので、私どもで制作し、費用もすべて負担しました。今回のこのコマーシャルは、単にテレビだけではなく、地方の新聞、インターネット、そしてケーブルテレビという4つのメディアをミックスし、同時に展開しました。このようにメディアミックスをしたらどんな効果が出るだろうということでやってみると、それぞれの地域で大変好評をいただきました。

 とくにマスコミの皆様からは、なかなか変わったコマーシャルであるということで、44社の企業に名古屋にお集まりいただき、3月10日に懇談会をし、私どもの趣旨を説明申し上げました。

 コマーシャルにした企業は、私どものところに長く会員として加盟いただいているところです。社員でいえば“永年勤続”という感覚ですね。業種も電気店ほか、数業種がございます。

パナソニックに40年勤務

メーカーからレコード業界まで幅広く担当

 最初に私のプロフィールについてお話します。1956年(昭和31年)、パナソニックに入社しました。このときの家電業界は、わずか1,600億円規模。貨幣価値の違いもありますが、2015年は7兆1,100億円ですから、44.4倍にもなります。私の初任給は6,600円だった時代です。ラーメンもカレーライスも30円でした。そういった時代にパナソニックに入り、以降、営業やビデオ事業部長などを担当しました。このビデオ事業部長のときは、決して調子がいいときではなく、大赤字の事業部を再建しました。営業のときは、当時有名だった松下電器とダイエーの闘争があります。10年間のプロジェクトのすえ、晴れてダイエーと正式取引を結んだときの裏方をやっておりました。

 変わったところでは、レコード会社。松下電器の子会社でテイチクがあります。演歌中心の会社ですが、かつては帝国蓄音機商会という名前でした。ここを再建しろ、だめなら終了という特命を受けました。赤字が続き、まったく再建の可能性がない会社でしたが、ハードと違い、ソフトは文化です。簡単に儲からないから会社を潰してしまえ、ということはなかなか踏み切れずに再建することになりました。

 まったくの素人だった私が就任したころ、テイチクの“3番バッター”である天童よしみをつくろう、ということになりました。………本文の続きを読む>>>

「快適ウォッチでお客様に安全・安心を提供し、さらに関係も強化!」

静岡ガスリビング(株) ライフサポート事業部 斉藤 洋介

はじめに

自己紹介

 本日はこのような機会を頂戴し、誠にありがとうございます。私はこれまで発表の経験がありませんので、今回がデビューとなります。それでは、「熱中症と乾燥を見守る最新ガス警報器・快適ウォッチを開発、お客様に安全・安心を提供し、さらに関係も強化!」をテーマにお話をさせていただきます。

 初めに、私の自己紹介です。平成20年に静岡ガス株式会社に入社しまして、現在8年目でございます。静岡県の沼津市に生まれ、家の目の前の海で釣りをするという趣味を持っています。

 会社に入ってからの経歴ですが、まず既築の開拓営業を4年、そのあとはガス本管の新設工事の監督、その後にエネリア静岡中央で営業を担当しました。エネリアは、東京ガスさんでいうライフバルさん同様の販売チャネルになっています。お客様接点営業の最前線ということです。

 そしてこの4月に、静岡ガスリビング・ライフサポート事業部に異動し、ガス警報器の拡販と、水栓金具、レンジフードなどの卸商材を扱う仕事をしています。

静岡ガスグループについて

 本題に入る前に、静岡ガスの現況について簡単にご説明します。供給エリアは6市3町にまたがっており、静岡市を中心とした静岡地区、富士市と富士宮市を中心とした富士地区、それに沼津市、三島市などを中心とした東部地区で構成されています。山梨県にある吉田ガスさん、長野県の信州ガスさん、新潟県の佐渡ガスさんは当社の関係会社となっています。お客様数は約30万戸で、そのうち戸建てが13.6万戸といった構成になっています。

 エリア営業体制ですが、簡単に言うと地区ごとにサービスショップを置いた、まさしく東京ガスさんとライフバルさんの構図となります。静岡ガスから各種作業の委託、静岡ガスリビングからは警報器の満期更新作業の受託事業など全般を、エネリアというサービスショップが請け負っています。エネリアは12店舗あり、静岡地区に6店舗、富士・富士宮に2店舗、東部地区に4店舗ございます。その中でもエネリア静岡中央店は、静岡ガスリビングが直営店として運営する店舗でもあります。

 私はそちらで勤務しておりました。仕事の内容を説明しますと、………本文の続きを読む>>>

「快適ウォッチ~快適環境おしらせ LPガス・CO警報器(無線式)のご提案~」

新コスモス電機株式会社 静岡営業所 白崎 一也

はじめに

 平素はガス漏れ警報器、ガス漏れ検知器、火災警報器などのお取引を通じて大変お世話になっており、厚くお礼を申し上げます。本日は、このような機会を設けていただきありがとうございます。

 私は静岡地区を担当しており、いま発表されました静岡ガス様で今回の快適ウォッチを開発するメーカー側の担当をやらせていただきました。都市ガスをやられている静岡ガス様の警報器の普及率が80%ということでした。本日お集まりいただいた方々はLPガス関係の皆様なので、LPガスのほうから見るとそんなに高いのかな、と感じるかと思います。しかし、都市ガスの中では非常に高い水準に達しています。

 都市ガス業界では法律や料金の関係から、警報器は昔からリースで付けていただくということで進んできました。そうした中で、このように高い普及率を達成され、維持されていることは大変なことです。日々いろんな努力を続けられているわけですが、お客様の警報器に関する意識面からは、「鳴らないからいらない」と言われてしまうことが大きな課題でした。そこで、それを乗り越える何かいい方法はないかといったところから、開発はスタートしました。

「快適ウォッチ」誕生の背景

警報器に対する意識

 最近のLPガス向けの警報器に関しましても、先ほどの発表と同じような状況があります。お客様からの声として「鳴らないからいらない」をはじめ、「えっ、これってお金がかかっているの?」「付いていることに気が付かなかった」といったものがあります。中でも、「鳴らないからいらない」と言われると、非常に困惑していまします。警報器メーカーとしては、誤作動で鳴らないように長年開発してきた経緯があるからです。

 その結果、最近の警報器は誤作動が非常に少なくなってきています。たとえば昔は、「お酒をかんするとよく鳴っていた」というお客様もおられました。しかし近年は、鳴ったことで、「警報器がちゃんと見守ってくれているんだね」と言われるお客様もいらっしゃるくらいです。存在感がだいぶ薄れてきてしまい、お客様から“警報器が必要なのかな”と思われてしまうことも多くなってきたのではないかと思います。………本文の続きを読む>>>