第124回タスクフォース21
2017.8月例会

講演録

エネルギー自由化時代を勝ち抜く営業戦略~御用聞き営業から提案営業へ~

講師:株式会社MA企画 代表取締役社長 松井 常芳

はじめに

 皆様、こんにちは。MA企画の松井と申します。こうしてお話をさせていただく機会をいただき、誠にありがとうございます。「エネルギー自由化時代を勝ち抜く」とのタイトルをいただきました。この自由化時代、すでにいろいろな工夫をされながら戦っておられる皆様にとっては、「何をいまさら」というお話もあろうかと思いますが、私のつたない経験の中から感じ取ったことをまとめてご紹介したいと思います。

 昨年、MA企画という会社を立ち上げましたが、それまでは東邦ガス、および東邦ガスリビングにおりました。65歳で定年となりましたが、草むしりや孫の世話はどうも性に合わず、会社を興してみようかな、と思ったのです。流行りの言葉で言いますと、シニアベンチャー。「年寄りの冷や水だ」「無理するな」とも言われましたが、できるだけお役に立てればとがんばっていこうと思っています。

自己紹介

 私は1951年生まれ、岐阜出身です。東邦ガスに入社してから42年お世話になりました。前半の32年は東邦ガス本体で、後半の10年間は関係会社の東邦ガスリビングに勤めさせていただいておりました。

 東邦ガスの中でのキャリアは、32年の間に十数カ所の部署をまわり、人事、企画、広報、総務とひととおり経験してきました。ただずっと見てきますと、営業関係が一番長かったですね。しかも家庭用営業の領域です。今日のお話も、東邦ガスリビングのキャリアも踏まえ、家庭用を中心としたお話でございますので、その点もお含みおきください。またしゃぶしゃぶ、すきやきでお馴染みの木曽路さんの社外取締役もさせていただいております。

会社紹介

経営方針は「信頼」と「成長」

 昨年、独立して立ち上げたMA企画は「何の会社なの?」とよく言われます。平たく言うと、コンサルになります。しかし私自身、コンサルという言葉があまり好きではありません。現役時代も、いろいろな形でそういう方々と接点がございましたが、課題に対して「こうしたらいいでしょう」と何となくアドバイスをいただく。かっこいい企画書をまとめて、「はい、あとは自由にやってください」といった業務をされていました。

 私はそれよりも、実際に困っている方に対して、課題について少しでも前進し、解決に向かうところまで含めてお手伝いをしたい気持ちがございます。ですから、ソリューションサポートという言い方が一番適切かなと思っています。

 MA企画は私1人の会社ですから、私自身がお応えできることも若干はありますが、お客様のご要望は種類が雑多です。そういう場合は、私が今まで築き上げてきたネットワークの中からご紹介し、解決するスタイルをとっています。そういう意味で、“企業間連携によるソリューションサポート”と申し上げた方がより正確でしょう。

 クライアントの悩みは、さまざまです。いろいろなご要望に対して、基本的には「NO」とは言いません。スタンスとしては、「YESorはい」。もっと言うと「YES orはい、または喜んで」………本文の続きを読む>>>

現場や人事が自ら組織を強化していけるクラウドサービスMCS(Motivation Company System)のご紹介

講師:株式会社リンクイベントプロデュース 営業企画ユニット グループマネージャ 林 忠幸

はじめに

 こんにちは。弊社のサービスについて、ぜひ皆様のお役に立てればと思いますので、本日はよろしくお願いいたします。

 まず、私どもの紹介をさせていただきます。リンクアンドモチベーションというグループ企業の事業会社になります。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、2000年に創業した会社で、主に組織の研修、コンサルティングサービスを提供しています。まだ世の中にモチベーションという言葉が浸透していなかったころから、「モチベーションを科学していこう」と考え、あえて社名にもしています。創業当初はいかがわしい会社だと思われていたとか……(笑)。モチベーションという言葉が世の中に定着していく中で、私どもも一緒に成長させていただき、7人で始めた会社が、おかげ様で1,200人を超えるまでになりました。

 リンクアンドモチベーションは企業の組織のコンサルティング、制度をつくることや研修をメインとさせていただいております。同じようにいくつか会社があり、私はリンクイベントプロデュースに所属しています。社内のイベントをうまく使って組織の活性化をしましょうとご提案させていただいております。

 昨日(8月2日)の朝、NHKの番組「おはよう日本」でも弊社を取り上げていただきました。旅行会社ですから、社員旅行を上手に活用して、組織の活性化を図ることもやらせていただいています。社員の皆様が集まって、旅館でお酒を飲むことも大事ですが、せっかく企業として一定の投資をするのであれば、何か新しい気づきがある場にしたいですよね。皆様の中でも、社員旅行や、何か人を集めるイベントなどにマンネリがあれば、ぜひご相談ください。

 他にも、パソコン教室のアビバも私どものグループ会社です。あとはバスケットボールのリーグで初代優勝した栃木ブレックスも、昨年まではリンク栃木ブレックスという私どもの兄弟会社でした。モチベーションを使ってスポーツチームも活性化させる意図から、運営していました。

 組織のモチベーション、最近ではエンゲージメントという言葉もありますが、それらをいかに高めていくかをメインにして、ご支援させていただく企業です。

 本日は、今の企業を取り巻く環境の変化について、そして弊社のサービスと考え方をご紹介させていただきたいと思います。

企業を取り巻く環境の変化

企業を取り巻く3つの市場

 企業を取り巻く市場の1つ目は、商品市場です。皆様はサービスを提供されていると思いますが、何がお客様に選ばれるのかという、ものを売り買いする市場ですね。2つ目は、資本市場です。これは上場している企業になりますが、株主など、資金の調達をしなければならない市場です。最後に、労働市場です。働く人をどう採用していくのか。いかに優秀な人材をとっていくのかという市場です。

モノよりヒトの時代

 もともと日本は第1次産業、第2次産業が中心だったところから、現在は第3次産業が中心となってきており、モノよりコトと言われています。いわゆる高度経済成長と言われているときは、モノとカネの時代でした。ここで企業が競合に勝つために何が必要かというと、いかにいい商品をつくるかどうかです。いい商品をつくるのに大事なのは、いかにいい設備を持つか、いかにたくさんの資金を調達できるか。結果的に、そこが企業の競争力の源泉になっていました。

 ところが今は、………本文の続きを読む>>>