第125回タスクフォース21
2017.10月例会

講演録

現代企業における 忍術の活用激動の事業環境に対応する「和」の思考の柔軟性

講師:クロスインテリジェンス エージェンシー有限会社代表 野人流忍術「野忍」主宰 株式会社学宣 講師 甚川 浩志

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はじめに

 皆様、よろしくお願いいたします。今日、皆様のお手元にあった資料を拝見させていただきますと、さまざまな勉強会を開いていらっしゃるのですね。モチベーションのお話ですとか、業界のお話などがあるなかで、私の講演は皆様にとって少し違和感のあるものかもしれません。「エンターテイメントの話ですか?」とも思われるかもしれません。

 私は、学宣という会社の研修講師をやっております。企業の研修を担当させていただくことも多くあります。「スーツを着てこい」と言われることもありますが、私にとっては今の格好が普段着。地元は東京の西の端の田舎ですが、近所の方々は顔見知りなので、見慣れているのですね。ですから、逆にスーツを着ていると「今日はコスプレ?」と言われてしまうくらいです(笑)。

 この格好で歩くようになってから思うのは、「日本人の普通の格好はこっちなのでは?」ということです。日本人はもともと前を合わせるような恰好で、足元は薄い靴を履くことが多かったわけです。こういうものを着ていると、仕草もだんだんと“和”になっていきます。すると、心も“和”になってくる。スーツ、革靴を身に付けるのが普通になってきてから、日本人らしさが失われているのではないかという感覚を持っています。今、私のやっている運動の中には、会社でもスーツではなく和服を着ようといったものもあります。

常識が非常識になる時代

 サラリーマン時代は、リスクマネジメントの仕事をさせていただいておりました。とはいえ、広範囲にわたるものです。すぐに思いつくものでは、保険屋があるかもしれません。でも私は、リスクファイナンスの領域はほとんどわかりません。

 最初は、不正を防止するマネジメントをしていました。今で言う内部統制ですね。企業の依頼で、会社の中で悪事というか、ルールに触れる行為をしているかもしれないというとき、隠匿調査で調べる。そういった会社にいました。その会社に入った20代 のときに、「今日からお前は忍者だ」と言われたのが、最初です。

 そのときはスーツを着て仕事をしていましたから、当然自分が忍者であるという認識はありません。このように忍者着を身に付けて、“忍ばない忍者”になったのはここ5年くらいです。

 その少し前の2011年、東日本大震災がありました。さらに前にはリーマンショック。この2つの出来事があったことで、「これから世の中が変わっていくな」と予感したのです。今までの常識が、常識でなくなる。非常識になっていくのではないか、ということです。

 マネジメントとは、基本的には組織をつくり、ルールをつくり、PDCA(計画・実行・評価・改善)をまわすというもの。しかし、そういうやり方自体が古くなるのではないかと感じました。それまでにやっていたマネジメントの研修や、体制の構築、監査といったことは、これからの時代に合わなくなってくると考えたときに、アウトドアの環境に入って、………本文の続きを読む>>>

社会貢献 新ビジネス

講師:株式会社サンコーライフサポート 株式会社ぞうさんのはな 代表取締役 橋本 一郎

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はじめに

自己紹介

 本日は社会貢献の新ビジネスについてお話をさせていただきます。経営をしていると、ついビジネスと言いがちですが、社員によく言われるのは、こういったことをビジネスと言ってはいけない、ということ。サポート事業という認識で、結果として収益が上がっているというビジネス形態になるのかなと思っています。

 簡単にプロフィールをご紹介します。私は福岡大学を卒業後、東京の百貨店で7~8年働いた後、九州にある西部ガスの関連会社である西部ガスリビングという営業開発専門の1期生としてスタートしました。ガス業界には疎かったのですが、営業マンとして、新規の需要家をとる仕事をしていました。九州のデベロッパーや個人に対する都市ガス営業、またガスの設備、温水式床暖房などを扱っていました。

 新しいことをするのが好きだったものですから、都市ガスにするとかしないとかよりも、九州地区の不動産賃貸会社との連携をしようと本社に転勤。新規開発プロジェクトのなかで、九州の不動産屋さんとタイアップしました。そのころから、賃貸市場は空き物件が多かったのです。そして、都市ガスには古い物件が多い。私が営業していたころは、電化の攻勢、LPガスの無償配管等がありましたから、新しい物件は電気やLPガスにとられてしまうことが多かった時代です。

 西部ガスでも、閉栓中であれば、ガスも使われないし、家主に家賃も入らないし、管理会社にも管理手数料が入らない。ですから、ガス会社、家主、管理会社の目的は同じなのですね。とにかくベクトルを合わせようと、管理会社に営業をかけて、リノベーションをして入居者を引っ張りましょうよという営業を13年間やりました。

 その後、福岡にある三好不動産という不動産管理会社の原状回復工事をやっている子会社の専務となりました。同時期、介護事業等をやっている会社を吸収合併もしてきました。

 一言でいうと、私はガスの炎が大好きです。だからうちが携わる物件は、すべてガス。ほとんどをLPガス優先で営業をしています。自分のところで展開している介護施設も、ガスの温水式床暖房は当たり前。GHPやバルク式非常用発電も使っています。

三好不動産

 福岡市中央区にある三好不動産は従業員が387名、売上は44億円です。毎月の家賃集金額だけで20億円を超える事業をやっています。賃貸の管理・売買がメインですから、仲介手数料が収入のほとんどです。ターゲットになるのは学生、また社宅代行をやっていますから転勤者、そして外国人、高齢者、創業者、医療関係者などです。

 また、三好不動産の関連会社に福岡相続サポートセンターがあります。相続を専門としてアドバイスできるスタッフをそろえています。そして、全国賃貸管理サポートセンターというのは、5人以下で不動産業でやっていたり、LPガス会社でも新規で立ち上げたりしているところに対して、事務や管理部門を代行している会社です。ニッポンインシュアは全国のさまざまな不動産屋さんの家賃保証を代行している会社になります。

 私はそれらの関連会社のなかのサンコーライフサポートとぞうさんのはなの代表取締役をしています。三好不動産の社長と専務が、この2社の役員も兼ねているというかたちになります。

サンコーライフサポート

 三好不動産と同じく福岡市中央区にあり、従業員は150名です。戸建賃貸をやったり、三好不動産の管理物件のメンテナンス工事、原状回復やリノベーションをやっています。私どもがやったリノベーションには満室保証をつけるかたちで………本文の続きを読む>>>